現代病に効果あり!お釈迦様の教えを伝える『読経』体験

 

■読経とは?

読経(どきょう)とは、声に出してお経を読むことを言います。
もとは、仏法の教えを後世に伝承するために行われていたのですが、次第に読経そのものが功徳があるとされ、宗教的な行為となりました。
なお、読経は仏の教えである経典を見ながら音読を行うことで、暗誦することは「誦経」、複数の僧侶による読経は「諷経(ふぎん)」と呼ばれています。

 

■読経で唱えられる経典とは

経典とは、釈迦の教えを記した仏教の聖典のこと。各宗派の教えの内容・主張をまとめたものを「経」(経蔵)、修行法や戒律に関するものは「律」、経の注釈は「論」と呼ばれ、これら3つを合わせて「三蔵」と言います。ちなみに、経ということばは、サンスクリット語の「スートラ」の漢訳です。
仏教の多くの宗派にとって経典はとても大切なものであり、現代日本における代表的な経典は、実はこんなにあります!

 
・法句経(ほっくぎょう)
・阿含経(あごんきょう)
・般若経(はんにゃきょう)
・維摩経(ゆいまぎょう)
・涅槃経(ねはんぎょう)
・華厳経(けごんきょう)
・法華経(ほけきょう)
・浄土三部経(じょうどさんぶきょう)
・大日経(だいにちきょう)
・金剛頂経(こんごうちょうぎょう)

 
 

■読経スタイル

 
膨大な巻数がある経典のすべてを読むとなると、相当な時間が必要となり難しいので、「転読(てんどく)」という読経スタイルが生み出されました。これは、経の題名と初・中・終の数行を盛大に読み上げて経巻を繰ることですべてを読んだことにするといったものです。
主に600巻にも及ぶ大般若経で行われることが多く、その様子は圧巻です。経巻の転読で起こる風「般若の梵風」にあたると一切の災いが吹き除けるとも言われていて、お寺によっては転読に参加できるところもあります。

 

■読経の癒し効果

現代では、お経の音波は医学的にも癒しの効果があると指摘され、「バイブレーションセラピー」としても活用されています。人がお経を読むのを聞いていもいいですし、自分で声に出して読んでも同様に癒し効果があるそうです。また、文字を読み・声に出すことから、集中力の向上、うつ・不眠の改善、認知症予防に効果的だとの研究結果もあり注目されています。
最近では、CD付のお経本なんかも書店で人気なんだとか!今すぐ読経をはじめてみてはいかがでしょうか。