坐禅

坐禅

坐して心を正し禅の心にふれる

坐禅について About  “ZAZEN”

坐禅とは?

仏教で姿勢を正して坐った状態で精神統一を行う、禅の基本的な修行法です。
坐禅は禅宗を発端とした、仏教修行です。座して、姿勢を正し、半眼で静かにゆっくりとした呼吸で座る修行です。
雑念が起こっても生ずるにまかせ、滅するにまかせて一切とりあわず、あくまでも自己を見つめるという信念で坐ります。
坐禅修行を行う目的や意味は、宗派によって多少違います。
主には自我を極力排除して、外界を全感覚で感じ取る「無」の状態になり自身の境地へ向かうということが知られています。
また、ただひたすら心を落ち着け座り続けることで集中力を高める目的で修行とする宗派もあります。
どちらも自身の悩みや疑問から逃げずに、己自身に対峙する精神修行が坐禅です。

坐禅修行の評価

  • 厳しさ●○○○○
  • 気合い●○○○○
  • 楽しさ●●●●●
  • 気軽さ●●●●●
  • 達成感●●●●○
  • コスパ●●●●●

坐禅の働きとは?

精神的な向上・安定効果がある坐禅。
坐禅は、ゆっくり息を吐くということに意識をおきますが、長い呼吸をすることで血中の二酸化炭素が増えます。
初めに鼻から息を深く吸い込み、徐々に口から全部吐き出しすのを数回行ったのち、自然な鼻からの呼吸にまかせます。
これを意識的に集中して行うことで大脳の働きを変えます。
セロトニン神経という神経を刺激し、心臓の拍動が減り血管の収縮もゆるみ、血圧と血糖値を下げる効果があります。

坐禅の効果とは?

  • 気分が晴れやかになり、うつ病の克服につながる。
  • 脳が冴え記憶力が良くなったり、新しい発想を生み出しやすくなる。
  • あらゆるものに敏感になり感性が高まる。
  • 集中力が高まり、勉強や仕事の効率が上がる。
  • 気分が晴れやかになり、うつ病の克服につながる。
  • 脳が冴え記憶力が良くなったり、新しい発想を生み出しやすくなる。
  • あらゆるものに敏感になり感性が高まる。
  • 集中力が高まり、勉強や仕事の効率が上がる。

坐禅の基本的な行い方

  • 場所

    静かで、明る過ぎず、暗すぎず
    暑くも寒くもない場所を選びます。

  • 服装

    簡素でゆったりした服装にします。
    靴下も脱ぎます。

  • 座る前

    座る位置に坐蒲を置き、
    合掌して頭を下げます。

  • 座り方

    壁に向かって足を組んで座ります。
    背骨をのばし、頭を天井に突上げるイメージで正し、右手の指に左手の指が重なるようにし、
    手の平を上にして組みます。

  • 手の組み方

    右手の指に左手の指が重なるようにし、
    手の平を上にして足の上で組みます。

  • 視線

    坐禅は目を閉じません。
    開眼した状態で視線を
    1メートル先に落とします。

  • 呼吸の仕方

    呼吸は静かにゆっくりと鼻で行います。
    最初は深呼吸のように深く吐いて深く吸い込こんで後は自然に行います。

  • 終わり方

    合掌したのち、両手のてのひらを
    上に向け体をほぐします。
    立ち上がって最後に自分の位置に
    合掌し頭を下げて終わります。

さまざまな考えや思いが起こっても構いません。その状態を客観的に受け止め、自己を見つめるという信念で坐ります。

坐禅の服装

体を締めつけないもの、足を曲げて座りやすいものであれば特に決まりはありません。お寺などは空調がないことが多いので気温に合わせた服装で行いましょう。
原則としてアクセサリーや、靴下やストッキングは外します。女の人はスラックスが望ましいですが、その用意がないときは、風呂敷くらいの布を前にかけるなどします。
人が集まる場所で参加する際には、派手な服装や肌の露出が多い服装は避けましょう。

坐禅に用意するもの

単布団(たんぶとん)あるいは座褥(ざにく)と呼ばれる座布団。
その上に尻当て、あるいは座蒲(ざぶ)という丸い座布団を置いて座ります。
坐禅会などでは一定数用意されていますが、人が多い場合などは持ち込んでもよいかもしれません。

FAQ

坐禅会って何?
お寺などで人々が集まり、ともに坐禅を行うことです。
定例坐禅会、一泊坐禅会、子供坐禅会などさまざまな形で行われています。
お坊さんに直々にご指導頂け、一人で行うのと違う適度な緊張感があるのがいい点です。
初めて参加される方は、開始時間より早く行き説明を受けましょう。
坐禅会の費用は?
それぞれですが、無料や500円、1000円などのところがほとんどです。
無料の場合でも志納としていくらかお渡しすることが多いです。
坐禅は目を閉じてはいけないの?
坐禅は目を閉じず開眼で行います。
これが世間一般の静坐や瞑想と違う点です。
眼は開けて、見えるものは見えるままにし自己の正体を見破ることを目的とします。
背中を板で叩かれるのが痛そうで怖いんだけど・・・
警覚策励(けいかくさくれい)といいます。
修行者が坐禅中に睡気に襲われたとき、また自分の精神を鼓舞させたいときに巡回中の僧にこれで打ってもらいます。
一般参加の坐禅会では行わないことも多く、あっても痛みがないほど軽く叩くことが多いです。
不安であれば事前に確認しておきましょう。
しかし、上級者や僧侶を対象とした本格的な坐禅での警覚は強い力で叩くことが普通です。
何回も叩かれると青あざができることもあります。