書寫山 圓教寺

えんぎょうじ

ご案内

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1度だけでは全てを見尽くすことはできない。全てを感じることも叶わない。
千年の時を超える奥深い歴史を見守る自然の美と、迎える人々の柔和な笑顔。
知るほどに、何度でも足を運びたくなる古刹。

『この山に登る者は菩提心を起こし、また峰に棲む者は六根を浄められる』
文殊菩薩がそう告げた聖なる山に佇む圓教寺は「西の比叡山」とも称される天台宗の修行道場です。

荘厳な美しさが際立つ大寺院でありながら、温もりのある空気が充満する境内。
その理由は散策すれば散策するほどに気づきます。
参拝者を迎えるお寺の僧侶やスタッフの方々、皆さんの笑顔が、とても温かい。

歴史の奥深さ、自然の美、そして温かな笑顔に何度でも足を運び、精神修養をしたくなるお寺です。

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2つの宿坊と修行について

「修行=厳しい」ではなく「修行=心のリセット」

圓教寺には2つの宿坊があり、人数や目的に応じて宿泊・修行体験ができます。
 
古い塔頭寺院を再建した宿坊「塔頭 妙光院」は少人数(4名~25名様)のグループやご家族連れに。学校・会社の合宿など大人数なら110名様まで利用可能な「圓教寺会館」を。
 
宿坊スタッフのほとんどは地元の女性の方々。僧侶の方と一緒になって日々訪れる皆さまを溌剌と迎えて下さるのでその笑顔だけでも元気を頂けそうです。 
 
ここに来ると「修行=厳しい」という印象があっけなく覆るのもスタッフの皆さんの、宿坊・修行体験を通じて日常を気持ち良く過ごすためのキッカケ、心のリセットの場を提供したいという思いが感じられるから。
 
また境内で目にするちょっとした案内板などにも参拝者への心遣いを感じ、心が満たされていきます。

五体投地礼を行う「三千佛礼拝行」を初めて一般の方にも開放
 
圓教寺では日々の坐禅・写経などの修行体験以外にも、より多くの方に様々な体験をしていただこうと積極的に変化を起こしています。
 
その一例として平成30年12月に初めて一般の方に開放されるのが「三千佛礼拝行」です。 
「三千佛礼拝行」は過去・現在・未来に出現する三千の仏さまに向かって己の過ちを告白し懺悔し、人々を救済して頂くための法要。圓教寺では数百年続く歳末の行事です。
 
仏様の名前を唱えて1日1000回、3日連続で3000回の五体投地礼を行うため肉体的にかなり厳しく、特に膝への負担が大きいため、これまで一般の参加者は受け入れていませんでした。
が、数年前から参加を希望される参拝者の声が増えてきたことを受けて、平成30年12月から一般の方も参加可能、開放されることになりました。
 
一般の方の場合には、必ずしも五体投地をしなくてはならないという訳ではありません。「我慢比べでもシゴキでもありません。自分のペースで無理せずに心の垢を削ぎ落してください」とのことで、お体の具合によっては座ったまま、手を合わせて拝むだけでも構わないということです。
しかも場所はご本堂。普段は目にすることの叶わない釈迦三尊像(重要文化財)を前に、一年の締めくくりに相応しい貴重な体験をしてみてはいかがでしょうか。

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修行体験レポート

昔さながら、蝋燭の薄灯りだけを頼りに

書寫山の麓にある「書写山麓」駅からロープウェイに乗り山上へと向かう。ロープウェイが昇るにつれ眼下には姫路の町並みが広がり、その先に播磨灘が望めるようになる。
 
ここは「西の比叡山」とも言われる、僧侶の修行道場として栄えてきたお寺。一歩足を踏み入れると、あちらこちらの仏像が目に入り、澄んだ空気が体に染み入ってくる。
 
自然保護指定を受けている境内一帯は手つかずの自然が残り、千年杉の大木がそびえ、鹿などの野生動物がちろちろと姿を現す。
 
海外の方、国内の方を問わず若い人が多いのは普段暮らす街の空気とは違うものを感じるためと思われる。もしくはハリウッド映画「ラストサムライ」やNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」のロケ地になったことも理由か。
 
いくつかの体験が用意されている中、今回は1時間程度の坐禅止観を体験。集合場所へと向かう。そこは映画やドラマのロケ地に最も多く登場した「大講堂」「食堂(じきどう)」「常行堂」の3つが並び「三ノ堂」と称される古刹の迫力を感じるエリア。体験はその中の「常行堂」で行われる。
 
堂内は暗く、蝋燭の明りで本尊である丈六阿弥陀如来坐像のお顔が静かに浮かびあがっている。国指定重要文化財のお堂内で、昔もそうであっただろうわずかな灯りのみを頼りに坐禅ができるとあって、気持ちはやや興奮してしまう。

時間の経過を忘れ、思わず・・・
 
この日の参加者は筆者以外に20代・30代と思われるカップルが3組。坐禅は未経験の方が多かったためお寺の方がわかりやすい説明をしてくださった。
 
指導に従い坐禅をはじめると暗さがより一層、仏様の温かさを感じさせてくれる。先ほどまでのやや興奮状態とは一転、見守られながら坐禅させていただいている有難さがこみ上げ、自ずと心静まり坐禅に集中していく。
 
夏の終わり頃であったこともあり、外からは一匹だけ残っていたのだろうセミの鳴き声が。セミの声が止むと、近く遠く山々から聞こえる鳥の声。自然を存分に感じることができる。外を歩く観光客の足音が気になるかと思っていたが、その足音もお寺と山に吸収されるように気にならない。
 
一柱約20分を二柱行い、あっという間に坐禅は終了した。他に参加されていたカップルの方々からも「頭がすっきりした~」と気持ち良さげで伸びやかな声色が聞こえてきた。
 
坐禅の後は、坐禅後特有のスッキリとした清々しい気持ちで空気の澄んだ境内を更に満喫し、ロープウェイの最終時刻を忘れかけてしまうほどであった。

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書寫山 圓教寺で体験できる修行

  • その他
  • 坐禅
  • 写経・書道
  • 料理

その他

その他

■一泊二日「健康道場」
■日帰り「一日修行体験」

共に月に1回開催されています。
開催日は公式サイト(http://www.shosha.or.jp/)でご確認ください。

<お申込み>
3日前までに圓教寺本坊までお電話(079-266-3327)またはFAX(079-266-4908)にてお問い合わせ下さい。

・どなたでもご参加いただけます。
・坐禅は足の不自由な方、高齢の方でも参加いただけるよう椅子を用意しております。

  • ■一日修行体験

    滝行などの厳しい修行は行いません。
    乱れがちな心を程良い具合に修めるための「修行」です。
    坐禅指導と実修・写経・法話と茶話会を行います。

    【体験日時】毎月1回 (健康道場初日と同日)
    【場所】圓教寺会館 / 常行堂
    【費用】5,000円
    【持ち物】坐禅をしやすい、ゆったりした服装(秋・冬季は、防寒着をご用意ください)
    【詳細・お申込み】公式サイト http://www.shosha.or.jp/

  • ■健康道場

    日常から少し離れて山に入り、坐禅や読経をしながら過ごします。非日常の2日間、心も体もリフレッシュして日常にお戻り下さい。

    【体験日時】毎月1回
    【場所】圓教寺会館 / 常行堂
    【費用】12,000円
    【持ち物】動きやすい靴・防寒着等・帽子・タオル・雨具・洗面用具・着替え(作務衣を準備しております)
    【ご案内】全ての予定行事は自由選択で参加していただけます。ご自身の体調に合わせて参加下さい。
    食事は質素な精進料理です。
    天候や気温によっては、場所を変更する場合があります。
    【詳細・お申込み】公式サイト http://www.shosha.or.jp/ 

坐禅

坐禅

■坐禅(止観)体験ができます。

背筋を伸ばし、姿勢を正し、心を見つめる。そんな修行体験をしてみませんか。
心の揺らぎを静め、本来の心の有りようを取り戻すことができます。
場所は常行堂。中世のお堂の中で本来の自分と向き合う貴重な時間をお持ちください。

  • 体験日時

    毎日14時から1時間程度
    第三土曜日は月例坐禅会(11時~)となります。

  • 場所

    常行堂

  • 費用

    500円
    ※第三土曜日の月例坐禅会は無料

  • 持ち物

    坐禅をしやすい、ゆったりした服装(秋・冬季は、防寒着をご用意ください)

  • お申込み

    3日前までに圓教寺本坊までお電話(079-266-3327)またはFAX(079-266-4908)にてお問い合わせ下さい。

  • ご案内

    ・どなたでもご参加いただけます。
    ・足の不自由な方、高齢の方でも参加いただけるよう椅子を用意しております。

写経・書道

写経・書道

■写経体験ができます。

般若心経の写経、または花びらをかたどった散華(さんげ)型の色紙に書き写す写経体験ができます。
写経には「一字一仏」といって、一字書くごとに仏さまを一体刻みあげるのと同じくらいの功徳があると言われています。

  • 体験日時

    随時

  • 場所

    摩尼殿 または 食堂

  • 費用

    般若心経 1,000円(1時間程度)
    花びら写経 300円(10分程度・ペンや鉛筆でも可)

料理

料理

■塔頭「壽量院」で精進料理が体験できます。

幻の書寫塗りの器に盛られた精進本膳料理を堪能して頂けます。
内容は「圓教寺行事記」に記された献立を現代風にアレンジしたお料理です。
重要文化財「壽量院」でゆったりとした時間と空間をご体験ください。

  • 場所

    壽量院

  • 期間

    4月〜11月
    ※木曜定休

  • ご案内

    ・5名様以上でお申込みください。
    ・ご提供するのは本膳料理のみとなります。