春と言えば、桜!今年もお花見シーズン突入です。桜の名所は日本各地にありますが、奈良県吉野山は、山全体が桜色に染まる名所として知られ、その美しさは数々の古典文学の中にも登場するほど。源義経が、兄である頼朝の追手から逃れている間、愛する静御前と2人で最後の数日間を過ごしたのも、この吉野山なんです。そんな歴史的でロマンチック、まさに日本人の心のふるさとのような場所、吉野の魅力をお伝えします。
さらに今回は、次の週末にかなえたい理想の生活を提案する「NEXT WEEKEND」(http://nextweekend.jp/)の人気コンテンツ、Discovery Weekendとのコラボレーションも実現!まずは、吉野の魅力が3分でわかる動画をご覧ください。
■山がピンク色で染まる吉野山
今回訪れたのは吉野が一年で最も賑わうと言われている、桜祭りのとき。
“ 山がピンク色で染まる ”とも言われる吉野山の桜。山下から山上へ向かって、桜が咲くスポットを下千本(しもせんぼん)、中千本(なかせんぼん)、上千本(かみせんぼん)、奥千本(おくせんぼん)と呼んでいて、開花をゆっくり楽しむことができます。すべてを見渡せる場所がいくつかあって、そこで見渡す吉野山を一目千本(ひとめせんぼん)と言うんだそう。まさに死ぬまでに見たい絶景! 四季にあわせてイベントがあるのは自然が豊かな吉野の魅力のひとつ。是非、イベント情報をチェックしてから訪ねてみてください。
■吉野山のシンボル、金峯山寺
吉野山のシンボルと言えば、金峯山寺蔵王堂(きんぷせんじざおうどう)。役行者(えんのぎょうじゃ)と呼ばれる奈良時代の伝説的な修行者が、吉野の山中にこもって厳しい修行をした末に感得したのが「蔵王権現(ざおうごんげん)」という新しい姿。それを桜の木に掘り起こしたことにより、桜の木が吉野の山のご神木となったんだそうです。今は蔵王権現像として、金峯山寺の蔵王堂にまつられています。
せっかく吉野を訪れたのなら、毎朝6時30分から30分ほど行われている朝座勤行には、誰でも参加することができるので早起きして参加してみることをお勧めします。今回は、私たちも金峯山寺にて早朝の朝座勤行に参加させていただきました。自分と向き合える、それは静かで美しい時間。歴史を遡って、その寺社が地域にとってどのような場所なのかを知り、体験することは、お参りする気持ちを更に整えてくれます。
■吉野に泊まる:由緒ある竹林院で心静かに過ごす
竹林院
奈良県吉野郡吉野町吉野山2142
聖徳太子の創建と伝わる竹林院は、ミシュランガイドにも掲載されたお宿です。千利休が作庭し大和三庭園のひとつとされるお庭、群芳園の美しさは言うまでもありませんが、ひとつひとつのお部屋は趣があり、露天風呂から見える景色も絶景。吉野に訪れたらぜひ泊まってほしい場所です。
■吉野で食べる
名産・柿の葉すし | 吉野本葛 | 飛びっきり美味しい・地酒 | ||
今のように便利になる前の時代、海から遠く離れた山里では海産物や塩などは大変貴重なものでした。そんな中、鯖や鮭を薄くして、にぎりめしに乗せ、吉野で育った柿の葉っぱで包んで食べる柿の葉すしは主にお祭りの時に食べられていたごちそうなんだそう。時間とともに味がしみ込むのもおいしいので、手みやげにもぴったり。 | 葛の産地・吉野のブランド、吉野本葛。寒い時に、ひとがやっと歩けるくらいの山奥に入り、深く生えている葛の根を掘り、それを玉砕して独自の製法で精製したものが、吉野本葛。ちなみに巷にあふれる葛は、じゃがいものでんぷんが入っていることも多いのだとか。吉野本葛のとろみを是非、味わってみてください。 | 日本酒の発祥の地でもある奈良県。吉野の地酒・美吉野醸造「百年杉」という日本酒はイチオシです。まさに百年ものの吉野杉で作られた木桶でできあがる日本酒は絶品。ホーロー容器での醸造が当たり前となった今の時代、木桶で作るということ自体がすごいことです。ゆっくりと発酵が進むからこそ、ワインのように時間の経過とともに変わる味わいが最高に楽しい! |
■吉野を贈る:吉野の木のカッティングボード
吉野には吉野杉、吉野ヒノキなど、ブランドとなっている国産木材の宝物が数多くあります。吉野山の木が素晴らしい理由は、土壌や気候といった自然由来のものはもちろんですが、古来より行き届いた手入れがされていることも大切なポイントです。木材にするために密集させて植林をし、成長したら周りの木を間引き…、といった行程を長い年月続けてきているのです。そんな風に愛されて育てられた吉野の木を使ったお気に入りのウッドアイテムを探してみてくださいね。
今回の取材で見つけた、本当に欲しい吉野の木。NEXTWEEKENDでは、吉野の木を使ったカッティングボードが販売中です。詳しくは【NEXTWEEKEND×吉野町オリジナルカッティングボード】(http://www.moemurakami.com/local-event/3845.html)をご覧ください。
■吉野へ行く:アクセス
いかがでしたか。山を染めるピンクのグラデーションは、都市部のお花見とは違って壮観。大自然が織りなす吉野の桜、そして、宿坊の旅に出かけてみませんか?
吉野観光全般に関するお問い合せは吉野山観光協会へ
〒639-3115 奈良県吉野郡吉野町吉野山2430
電話:0746-32-1007
営業時間:月曜日~金曜日9:00~16:00
URL:http://www.yoshinoyama-sakura.jp/
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