楠妣庵観音寺

なんぴあん かんのんじ

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南北朝時代の河内の英雄、武将・楠木正成にゆかりの寺
悲運の一族をしのびながら早朝の坐禅を

大阪の南西部・富田林市にある「楠妣庵 観音寺」は、鎌倉時代末期から南北朝時代にかけて活躍した武将・楠木正成とその一族にゆかりの深いお寺です。
楠木正成の妻であり息子・正行の母であった久子が、夫と息子が戦さに敗れたのち、菩提を弔ったのがこの場所とされています。以降、楠木家の菩提寺となるなど一族との結びつきが強いお寺です。

河内国のヒーローだった楠木公を忍んで今も多くの歴史ファンが訪れるとともに、秋には境内を包む美しい紅葉を求めて多くの人々が訪れます。

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坐禅体験の流れ

早朝、里山の朝もやの中で

「楠妣庵 観音寺」では早朝坐禅会を開かれていますが、基本的には近隣の檀家様向けのものです。
体験希望の方は事前に電話で連絡し、参加可能かどうかお問合せください。

場所は大阪市内より車で約50分(混んでいれば1時間以上)、大阪府唯一の村・千早赤阪村と富田林市と河内長野市が接する自然豊かな里山にあります。

坐禅の前に、まずは坐禅の意味や作法について丁寧い説明を伺うことができます。
「自分のリラックスした姿勢で」大丈夫と教えて頂き、開始後は心の中で数を読みゆっくり呼吸します。
20分座り、5分休憩。20分座り、5分休憩。2セットで終了です。

2回目の坐禅を開始する前に警策の受け方のご説明もあります。ご住職が前に来たとき合掌すると左右の肩を2回ずつ叩いて頂きます。
坐禅終了後には茶礼が出、最後に般若心経の唱和など朝のお勤めも体験させて頂けます。

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体験レポート:坐禅

自身の人間性を試されているのでは?

平成成30年9月16日 曇り 朝5時40分
朝もやの中で楠妣庵 観音寺様に到着し、朝6時~7時の本堂での座禅会に参加させて頂きました。市内から少し離れている事も有り、体感温度では3度~4度は低く感じました。寺院までは山道を車で3分程登った所に有ります。

行く道中、ブレーキランプを点灯させ道をふさいでいる車に遭遇。降りて声をかけてみると老齢の女性でした。本日の座禅会に参加するのだが初参加の為、会場が分からず立ち往生しているらしい。事前に会場までの道のりイメージも確認していたので、先導して無事に到着。
修行体験活動をする様になってから、寺院までの道中で、自身の人間性を試されているのでは? と思う様な出来事が不思議と起こる・・・。

檀家さんらしい方が本堂前で案内してくれました。準備されているノートに名前を記載し、参加料を支払う。お線香を立て、本堂内に準備して頂いた座布団に座り心静かに開始時間を待つ。

薄暗い朝もやの雰囲気の寺院は、格別な情景でした。

袈裟姿のご住職が姿を現す。参加人数約13名一同が一斉にご住職に合掌。辺りには人の声が一切なくなり、鈴虫の鳴き声のみが響きわたる。秋の紅葉の季節は、これ以上に格別な情景でしょう。

座禅の説明をして頂きます。足の組み方は正式でなくて大丈夫です。インドより伝わった組み方は、その当時一番リラックス出来る組み方として伝わったので、現在についても一番リラックス出来る状態で参加して頂ければとの思いだそうです。

おりんが鳴り、座禅スタートです。早朝座禅が初めてのせいか、夜・昼座禅より集中出来る気がしました。目を閉じても、眠くなる事もなく、鈴虫の優しい鳴き声がより一層心を落ち着かせてくれました。あっという間の座禅体験時間でした。すっかり、陽がのぼり薄暗い辺りがすっかり明るくなっていました。

今までの体験との違いは座禅終了後、茶礼と呼ばれるお茶を頂いた事です。1つのやかんのお茶を参加者みんなで分け合って飲む事で、和合の意味合いを持つ儀式との事です。暖かいお茶がより一層心を落ち着かせてくれました。続いて、本堂に向かい朝勤行、般若心経を参加者で唱和し、本日の座禅体験終了です。

日常生活より少し離れてみての座禅体験。雰囲気のあるお寺での体験は格別でした。10月中旬から11月初旬にかけての紅葉時期にも訪れたい寺院のひとつになりました。

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楠妣庵観音寺で体験できる修行

  • 坐禅

坐禅

坐禅

■菊水会

基本的には近隣の檀家さんなどを対象とした坐禅会です。
一般の方のご参加も可能ですが、対応できな場合もあるため必ず事前に電話でご確認ください。

  • 体験日時

    毎月第1&第3日曜 朝6:00~7:00

  • 場所

    ご本堂

  • 料金

    おひとり500円

  • 申し込み

    必ず前日までに電話にて参加希望する旨をお伝えください