ゴールデンウイーク期間中(4月25~5月6日)に県内の主要観光地を訪れた観光客が、平成16年の調査開始以来、過去最多の99万7800人に上ったことが、県のまとめで分かった。天候に恵まれたほか、高野山開創1200年記念大法会や白浜町の双子パンダ人気などが後押ししたとみられるという。
県観光振興課によると、主要観光地7カ所の宿泊客は22万人(前年同期比31・3%増)、日帰り客は77万7800人(同27・1%増)で、総数では21万8千人増となった。
主要観光地のうち、高野山のある高野町の宿泊客は3万9100人と前年同期の2・6倍、日帰り客も11万4600人で1・8倍となり、総数では15万3700人となった。同課によると、期間中の宿坊はほぼ満室となり、ケーブルカーの高野山駅は5月3日に降車人数で歴代最高となる7542人を記録したという。
また白浜町でも、レジャー施設「アドベンチャーワールド」で昨年12月に双子のパンダが誕生したことなどにより、観光客が増加。宿泊客が11万4千人(前年同期比12・3%増)、日帰り客が10万500人(同17・5%増)で総数で21万4500人となった。南紀白浜空港を利用し、首都圏から訪れる観光客が増えたという。
このほか、和歌山市ではアジア圏からのツアー宿泊客が増加し35万8300人(前年同期比24・8%増)、田辺市本宮町では10万900人(同16・4%増)で、熊野古道を歩く観光客や欧米からの外国人観光客が多くみられたという。
県観光振興課担当者は「高野山の魅力を引き続き発信するとともに、来年のNHK大河ドラマ『真田丸』や今秋の国体開催などを契機に積極的にPRしていきたい」と話している。