黄檗宗 大光山 蓮昇寺

れんしょうじ

ご案内

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伝説に刻まれた土地・宇陀で、虫の音に癒されながら夜の坐禅体験を

蓮昇寺がある奈良県・宇陀は「古事記」や「日本書紀」などにも度々登場。いくつもの伝承を残す古くからある里山です。坐禅会が開かれるのは夜。虫の声や風が樹々を揺らす音を耳にしながら静かに自分自身と向き合うことができます。

若く明るいご住職は「自然豊かな田舎の環境でみんなで坐禅をいっしょにやろう」というスタンスを大事にされている方。開かれたお寺という雰囲気が満ちているので普段あまりお寺に足を運ぶ機会のない方、坐禅をしたことがない方でも、緊張せず体験に参加できます。

人気の武将・北畠親房公を巡って
また、南北朝時代に活躍し、最近はゲームでも人気の武将・北畠親房公が亡くなったのが蓮昇寺の裏手にある灌頂寺跡とされています。ご住職は「北畠親房公顕彰会」の事務局も務め、北畠親房公や灌頂寺に関する書籍の発行にも携わっていらっしゃいます。機会があれば歴史・ゲームが好きな方にはかなり興味あるお話が聴けるかもしれません。

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坐禅の真髄を初心者にも

「五体投地」で礼拝し、「坐相・気息・思量」を知る

蓮昇寺の坐禅会では、坐禅に入る前にご本尊に「五体投地」で礼拝を行います。「五体投地」とは本来の正しい礼拝方法で両手・両膝・額を地面に付け、最後に仏様の御足を両手で持ち上げるように手の平を押し上げます。これを3回繰り返し、仏様の前で坐禅させていただけることに感謝します。

つぎに坐禅に必要な坐相(身)・気息(息)・思量(心)の3つの説明を受けます。

坐相(身)では足の組み方と姿勢を。頭のてっぺんから背中に1本の棒が入るのをイメージし、さらにその棒が頭から抜け天に昇ってゆくのを想像します。視線を2歩分ほど先に落とすことで目は半分開いた菩薩のような半眼状態に。

気息(息)は大きく静かに鼻から吸って、ゆっくりと吐く。ゆっくりと1から10まで大きく心の中で数を数えることで、思量(心)は余計なことを考えずに集中できるのだそうです。

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修行体験レポート

「文句ばっかり言っている自分を反省」

坐禅は本堂で行われる。電気は消され、ご本尊の前に灯された蝋燭のみが明りとなる。窓や入口は全て開け放たれており、体験を行った9月の夜は鈴虫が静かに鳴く音が優しく響く。
坐禅1柱(1回の事。もともと線香1本=1柱を1回としていたからこう呼ぶ)は約30分程だが、あまり長いとは感じなかった。
5分の休憩を挟むが、本堂では余計な口は聞いてはならないという指導があり、皆静かに足を崩す。

2柱目の途中からはご住職が警策を持たれた。足が痺れたり別のことを考えたりと身・息・心が全て乱れてきたので、希望する。音は大きいものの特別痛い訳ではなく、丁度良い具合にリセットされ、その後は乱れも収まる。
2柱目が終わると堂内を経行(きんひん)する。痺れた足をほぐす意味もあるようだが「歩く坐禅」と説明されていたため、同じ心持でゆっくりと堂内を歩く。

経行が終わると3柱目に入る。最後ということで一番よく心を落ち着け、虫の音も心地よく、事前説明の通り、ありがたく坐禅させていただいているという気持ちであっという間に終わった。

坐禅の後は、住職といっしょに読経を行う。
特に読経後に読み上げる白隠禅師による坐禅和讃はお経の内容を現代語に訳したものだが、これが非常にわかりやすい。既にみな恵まれた存在なのであり感謝すべき、という教えなのだが、住職のよく通る声に合わせて唱和するとかなりのインパクトで気持ちが揺さぶられた。この時は丁度週の終わりの金曜日。1週間の仕事を振り返りながら文句ばかり言ってる自分を自然と反省させられた。

坐禅後は本坊に戻り、坐茶(抹茶)を頂きながらの座談会。参加されている方が毎回来られている地元の方のため、入りにくいかと思いきや全くそんなことはなく、打ち解けた雰囲気で話をした。常連の方によると生活環境音が無い中で外の音を聞きながらの坐禅が醍醐味で雨の日は雨の音、雪の日は雪の音が大変良いとのこと。

坐禅会後は参加されていた地元の方が丁寧に道案内までしてくださった。

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黄檗宗 大光山 蓮昇寺で体験できる修行

  • 坐禅

坐禅

坐禅

■坐禅会

「みんなで一緒に坐禅をしよう」というスタンスを大事されているご住職がひとつひとつ丁寧にご指導してくださるので、坐禅が初めての方も戸惑うことなく深い坐禅体験ができます。

  • 体験日時

    毎週金曜19:30~21:00
    ※初めての方は30分前にお越しください。

  • 料金・御奉納金

    志納