大本山 廬山寺(廬山天台講寺)

ろざんじ

ご案内

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“鬼大師”が創建し、紫式部が暮らした場所に佇むお寺。
“世界最古の長編恋愛小説”『源氏物語』が書かれた場所での写経体験。
一文字一文字に思いを込めて。

「廬山寺」は今から千年以上前、比叡山延暦寺の高僧・元三大師良源によって創建されたお寺を起源としています。元三大師は「鬼大師」「厄除けのお大師さま」とも呼ばれる霊験あらたかな人物。鬼のような角を生やした姿を描いた「角大師護符」は厄除けのお守りとして、多くの人から篤く信奉されています。

「廬山寺」が現在の場所に移ったのは豊臣秀吉の時代。もとは『源氏物語』の作者・紫式部が暮らしていた邸宅があった場所です。
 
この場所で、紫式部が一筆一筆動かすごとに光源氏を主人公とする華やかで切ない物語が紡ぎ出されていきました。1000年前の紫式部の筆の運びを感じながら、筆を手に取り写経体験をしてみてはいかがでしょうか。

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『源氏物語』が書かれた場所

紫式部と自分自身の姿を重ねて

廬山寺が佇むのは京都御所の東、梨木神社の向かい側。
周囲は多くの寺院に囲まれた寺町です。京都御所と鴨川に挟まれ、観光地にほど近い場所ですがこの一帯は静かな雰囲気。落ち着いた気持ちで修行体験を行う事が出来ます。
 
紫式部が生きた平安時代、帝が暮らす御所に接するこの辺りはいわば一等地。そんな一等地に暮らせたのは式部自身が貴族・藤原家の出身だったからです。『源氏物語』に描かれた華やかな貴族の生活は式部自身の目の前で繰り広げられたもの。実在する複数の貴族が光源氏のモデルになったとも言われ、また『源氏物語』の『花散里の巻』に登場する屋敷があったのもこの辺りだろうと言われています。
 
遺構などを検証し、ここが紫式部邸宅址であると確定された50年ほど前に造られた「源氏庭」は平安の趣を感じることをコンセプトに作られています。見どころは緑の美しい苔や、6月~9月中ごろに見ごろを迎える桔梗です。

ご住職より
 
紫式部ゆかりのお寺なので紫式部になりきって写経体験をして頂くことが出来ます。
またご本尊の前で写経していただけますので一文字一文字に仏様を感じながら、有難い気持ちで取り組めます。
 
静寂な通りに面し、美しい庭園もあるので京都の町中に居ながら、目にも耳にも自然を感じられます。
 
写経に必要なものはすべて用意していますので、何も持たずにお越し頂いても大丈夫です。参拝にお越し頂いた際には気軽に写経体験をし、心を癒やしていただければと思います。
(法要などで開催していない場合もあります。確実に写経をしたい方は事前にお問い合わせください)

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写経体験レポート

1000年前に思いを馳せて

美しい庭を眺めながら気軽に写経体験を出来ました。目の前には本堂、横目に庭を眺めながらの体験です。
 
何といっても紫式部が『源氏物語』を執筆した地で体験出来るというのが魅力的なところ。紫式部もかつて平安朝最盛期にこういう風景を見ながら文章を書いていたのかなと歴史に思いを馳せるひと時となりました。文学ファンはもちろん、そうでない方もお寺の雰囲気や庭園の美しさにホッとできる場所になるのではないでしょうか。
 
体験時は例年だと残っていない桔梗の花が酷暑の為残っていたので美しい景色を見ながら体験を行う事が出来ました。紫の桔梗と白砂のコントラストがとても綺麗。
 
源氏庭にどうして桔梗なのですか? とお聞きすると、『源氏物語』に出てくる印象的な女性のひとり「朝顔の君」に由来すると教えていただきました。
 
実は1,000年前の「朝顔」は今の「桔梗」だという説があるそうです。光源氏の“誘い”を断った「朝顔の君」は非常に芯の強い女性として描かれており、真っ直ぐに生える桔梗の方が朝顔よりも似合っているのだとか。

死後に迎えに来てくれるご本尊と、鬼を退治してくれる厄除け大師
 
写経の際にはご本尊・阿弥陀三尊座像のお姿を目にすることができます。
 
中央に阿弥陀如来、左右に観音菩薩と勢至菩薩がいらっしゃるのですが観音菩薩と勢至菩薩は大和坐りという座り方。正座からすぐ次の動作に移れるように少し足を動かした状態で座っていらっしゃいます。これは亡くなられた方の魂がどこかに行ってしまわないように、すぐ迎えに行けるようにということなのだそうです。
 
本堂のご本尊・阿弥陀三尊座像は亡くなった方のため、一方で大師堂内の元三大師像は今生きている人のために祀られています。
 
元三大師には宮中に出現した三匹の鬼を宝器である独鈷や三鈷で退治したという逸話があり、それに由来する行事が毎年2月に行われています。節分の「鬼おどり(正式名称:節分会 追儺式鬼法楽)」がそれで、赤鬼・青鬼・黒鬼が足拍子をとりながら堂内に入り厄除け開運・福寿増長の護摩供が行われます。毎年多くの参拝客で賑わいます。
 
周辺は観光地なので一年を通して観光客は多いのですがお寺の境内は外と雰囲気が違い、凛とした空気でした。
都会ながらも静かな環境に身を置ける場所は中々ないのでは?と思います。(京都市内に居る事を忘れてしまいます。)

training
大本山 廬山寺(廬山天台講寺)で体験できる修行

  • 写経・書道

写経・書道

写経・書道

■写経体験ができます。

毎日、自由に写経ができます。道具などはすべて揃っています。
※初心者の方の場合、およそ60分~90分程度かかるので、午後2時半までにはお申込みください。
※法要などで開催していない場合もあります。あらかじめご了承いただくか、事前にお問合せください。

  • 受付時間

    午前9時~午後3時まで

  • 料金

    納経料500円

  • ご案内

    10名以上のグループで体験を希望される方は電話またはFAXにて事前にご予約ください。30名くらいまでであれば対応可能です。

  • ご注意

    ・未就学児童及び小学校低学年児の入場はご遠慮下さい。
    ・写経場内での携帯電話、写真撮影、会話など他の人の迷惑になる行為は慎んで下さい。