後白河法皇御所聖跡 天台宗 法住寺

ほうじゅうじ

ご案内

Gallery

色々な人が、色々なお話をしにきてくださるお寺

法住寺の創建は1000年以上昔の平安時代に遡ります。その後、皇位を退かれた後白河法皇が“院の御所”を開かれたことで「法住寺殿」と呼ばれるようになり、法皇崩御後にはその御陵を守るお寺として現在に至っています。

ご由緒を聞くと近寄りがたいく感じますが、境内はいつも明るい活気に満ち溢れています。

月2回ご住職に書道を教わりにくる地元の小学生、ご本尊「身代不動明王像」を「身代わりさん」と呼び篤く信奉する方々、一人旅で写経を体験する女性、仕事帰りのサラリーマンなど。写経体験や参拝をきっかけにご住職やご住職のお母さまに人生相談をする方も多いとのこと。

多くの人が訪れ、境内の空気そのものに元気の素が含まれているようなお寺です。

Gallery

赤穂浪士から“サザエさん”まで

法住寺に導かれた人々

ご本尊が「身代りさん」と呼ばれるようになったのには、こんな逸話が残っています。皇位を巡り敵方である木曽義仲が後白河法皇を襲撃した“法住寺合戦”で、命を奪われる寸前だった法皇を守ったのが不動明王だったというのです。以来、法住寺の不動明王は「身代りさん」として篤く信奉され、毎年11月には「身代不動尊 大祭」が営まれています。
 
また赤穂浪士・大石内蔵助は、後日“忠臣蔵”として世に流布する物語の元となった討ち入りを果たす前、法住寺の不動明王に成功を祈誓したと伝わっています。主君の仇・吉良上野介を討ち取るために、同志との連絡・会合場所にもこの地を使ったとのこと。その加護あってか、見事に本懐を遂げた赤穂四十七士の木造が今も法住寺に安置されており、吉良邸討ち入りの日である12月14日には毎年法要が営まれています。
 
後白河法皇や平清盛が活躍する「平家物語」に惹かれ法住寺周辺を探訪していたのが漫画「サザエさん」の作者・長谷川町子さん。この辺りの風情が気に入り、法住寺と親交を重ねるようになりました。法住寺は現在、長谷川町子さんの菩提寺となっています。阿弥陀堂内にはサザエさんをはじめとしたキャラクターたちの直筆色紙が展示されています。

Gallery

修行体験レポート

雨音も小学生の賑やかな声も、お寺の方の笑顔もすべてが心地よい

体験に入る前にまずは本堂の不動明王にお参りさせて頂く。
不動明王の背後の炎「迦楼羅炎(かるらえん)」が他で見受けられるものと何処か印象が異なる。不思議に感じお伺いしたところ、こちらでは迦楼羅炎は二羽付いているとのこと。教えて頂きあらためて見ると、確かに。
 
次に本堂横に安置されている赤穂浪士の木像をご案内いただく。四十七士全員が揃っており、当然ながら1体ずつ表情が違う。討ち入り日(12月14日)の法要には献茶式が行われ、討ち入りそばの供養も行われている。
 
写経・写仏は阿弥陀堂で行われるのでそちらへ移動し、阿弥陀様の前でお清めの塗香(ずこう)を行う。粉末のお香を取り、両手・顎と肩に塗って清める。庭園に面した写経机に座り、筆を動かし始めると雨が降り出した。雨どいをつたう音、蓮で満たされた庭園の池に跳ねる音、心地よい雨音が逆に静けさを感じさせ、落ち着いた雰囲気の中で写仏に集中することができた。
 
途中で大学生の団体さんが阿弥陀堂に入ってこられた。お寺の方の丁寧でわかり易い説明に真剣に聞き入っている。写仏を終わりかけたころには、今度は小学生が数人登場。元気に境内を歩き回っているかと思えば、お寺の方が準備しておられる長机を出すのを手伝っている。時間が経つにつれ、次々やってくる小学生の数が増えてきた。
 
あとから伺ったところ、この日は月2回の書道教室にあたっていたらしい。夕方は小学生、夜は大人の方にご住職自らご指導されている。大人の方の中には長年大阪から京都まで通って来られる方もいられるとのこと。みなさん長く続けられるので、かなりの腕前になっていらっしゃる方も多いのだとか。

描き上げた写仏を本堂でお納めさせて頂くと、御朱印はどうされますか? と尋ねられた。
 
最近は参拝の証として御朱印を書いて頂けるところも多いが、本来、御朱印はお経等を納めた証として頂くもの。そのため法住寺では写経・写仏などを終えたあとに御朱印を書いていただける。
 
写仏をお納めさせて頂いた後、茶菓子と抹茶をいただきながらお話を伺った。
 
参拝がきっかけとなって人生相談をお受けする事がとても多いと仰るのは、ご住職のお母様。お寺に来られたときにお話しされるだけでなく、その後お電話で相談されてこられる方もいらっしゃるのだとか。世間一般で年度が代わる春をはじめとして季節の変わり目には相談される頻度が多くなり、受話器を置いたらスグ次の相談が鳴るくらいだとか。
  
修行の足りない身には大変そうに感じてしまうが、お話をお聞きするという姿勢は法住寺では代々行われてきたのだそう。
「相談できないような事や親しい人にも打ち明けられないような事を聞いて差し上げる。お寺とは本来そういうものと考えています」と柔らかな笑みを浮かべていらっしゃいました。
 
信仰の深さや修行で得られる功徳だけでなく、ご住職やご住職のお母さまのお人柄が多くの人を呼び寄せている、明るく活気に溢れたお寺さんでした。

training
後白河法皇御所聖跡 天台宗 法住寺で体験できる修行

  • 写経
  • その他

写経

写経

■写経体験


※料金・ご利用条件などに変更がある場合がございます。
詳細はお問合せください。

  • お申込み

    本堂に入りお申し込みください。

  • 体験可能時間

    午前9時〜午後3時

  • 納経料

    1,500円(拝観料込)

その他

その他

■写経会
参加の皆様とともにお経を読誦し、法話の後写経をしていただきます。写経後にはお点心を用意しております。


※詳細はお問合せください。

  • 開催

    第3日曜日/午前10時

  • 坐禅
  • 写経・書道
  • 写仏・絵画

坐禅

坐禅

■坐禅体験ができます。

阿弥陀堂で坐禅体験ができます。
基本的には10名様以上での受付ですが、少人数でもご対応頂けることもありますのでお問合せください。

  • 日時

    午前9時~午後3時
    ※20名以上の団体のみ、夜間受付午後5時~午後7時も可能

  • 料金

    1,500円

  • 人数

    10名以上でお申込みください。

  • ご案内

    前後に指導の説明を含め約1時間、さらに法話ありの場合は約1時間半です。

写経・書道

写経・書道

■写経体験ができます。

・「定例写経会」・・・毎月第3日曜日に食事付きの定例写経会を開催しています。お経を読誦、法話ののち写経体験、写経後にはお点心が頂けます。基本的には1ヶ月前までにご予約ください。体験開始時間は9時~15時のあいだ。

また体験後にはご朱印を書いて頂けます。

  • ■定例写経会

    日時:第3日曜午前10時〜
    料金:食事つき2,000円
    ご案内:お経を読誦し、法話の後写経。写経後にはお点心を頂けます。

  • ■写経体験

    日時:毎日9時~15時に受付
    料金:1,500円(拝観料・案内冊子500円+納経料1,000円)
    人数:おひとりでもお申込み可能です。

写仏・絵画

写仏・絵画

■写仏体験ができます。

体験開始時間は9時~15時のあいだ。
また体験後にはご朱印を書いて頂けます。

  • 日時

    毎日9時~15時に受付

  • 料金

    2,000円

  • 人数

    おひとりでもお申込み可能です。