三井寺(園城寺)

みいでら(おんじょうじ)

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不死鳥の寺――人は何故、この寺をそう呼ぶのか

1300年のあいだ琵琶湖を見守ってきた古刹。幾多の苦難を乗り越えてきた「不死鳥の寺・三井寺」で歴史を体感してください。

三井寺は、正式には「長等山園城寺(ながらさんおんじょうじ)」といい、天台寺門宗の総本山です。平安時代、第五代天台座主・智証大師円珍和尚の卓越した個性によって天台別院として中興され、以来一千百余年にわたってその教法を今日に伝えてきました。
その間、幾多の苦難を乗り越え、今では「不死鳥の寺」とも呼ばれています。

国宝の金堂には御本尊として、天智天皇の御念持仏と言われる弥勒菩薩が祀られており、絶対の秘仏として見ることができません。
境内には、湖国近江の名勝、近江八景の一つ「三井の晩鐘」や、弁慶引摺鐘などがあるほか、全国でも屈指の国宝や重要文化財などが多数残されています。

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何度も蘇る、まるで不死鳥ごとく

1300年の激動の歴史。源氏に守られ、秀吉に憎まれ、そしてーー

1300年に渡り様々な思惑に翻弄され、何度も危機にさらされ続けた「三井寺」の姿
古代天皇との関係。比叡山との抗争。源平の戦い。秀吉による廃絶。

激動の歴史は古代最大の内乱と呼ばれた壬申の乱に遡ります。天智天皇の後継を巡る激しい戦い。勝利した天武天皇は、敗れた大友皇子の菩提を弔いたいという大友与太王の願いを受け、「園城寺」という名と共に寺院建立の勅願を与えました。「三井寺(園城寺)」は草創のときから戦いの悲劇を背景としていたのです。

時代が進み天台宗が二派に分かれ対立するようになると「寺門派」三井寺は「山門派」比叡山延暦寺により7度も堂塔を焼き払われました。
源平の戦いでは「源氏の寺」として平家により壊滅的な攻撃を受け、戦国に豊臣秀吉が三井寺に発した命令は「闕所」つまり、廃絶。三井寺はまたしても堂塔伽藍、寺宝など全てを失います。

幾度も焼き払われ、破壊の限りを尽くされ、すべてを失う。それでも何度でも蘇り続けた「不死鳥の寺」。かつては泊まることなど許されなかった由緒ある古刹で激動の歴史に思いを馳せてみませんか。

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不動明王が棲む宿坊

宿泊者の眠りを見守り、目覚めに寄り添う

金色に輝く不動明王が三井寺中興の祖・円珍(智証大師)の前に現れたのは、円珍25歳のとき。円珍は未だ修行中の身。それでも金色不動明王は、仏法の真髄を伝えようとする円珍を守護するために姿を現したのだといいます。
以来、金色不動明王は円珍の守護尊となり、「黄不動」を模した画や像が多数作られるようになりました。

不動信仰の象徴となった「三井寺」に、「和空 三井寺」宿泊者しかお会いできない不動明王像があります。これまでもあまり人目に触れることなく密やかに安置されてきた不動明王像が「魂入れ」法要ののち、「和空 三井寺」の仏間へ。同じ屋根の下、燃え盛る火焔を背負った不動明王に強く優しく見守られ一夜を過ごす。そんな特別体験がここにはあります。

training
三井寺(園城寺)で体験できる修行

  • 写経
  • 修験道・山伏
  • 仏像・仏具づくり

写経

写経

■座禅体験教室
三井寺では座禅体験教室を受け付けています。
座禅と僧侶の法話をいたします。


※料金・ご利用条件などに変更がある場合がございます。
詳細はお問合せください。

  • お申込み

    5名様以上でご予約ください。

  • 人数

    5~100名
    (100名以上は入れ替え制で対応可)

  • 所要時間

    約45分~60分

  • 料金・御奉納金

    大人:1,000円/小・中・高校生:500円
    ※入山志納金は別途です。

修験道・山伏

修験道・山伏

■写経(般若心経一巻)・写仏体験
写経・写仏に打ち込むことで日常の雑念から解放され、すがすがしい時間をお過ごしください。
僧侶が心がまえ・作法を分かり易く指導します。


※料金・ご利用条件などに変更がある場合がございます。
詳細はお問合せください。

  • 人数

    1~50名
    (500名以上は入れ替え制で対応可)

  • 所要時間

    約60分

  • 料金・御奉納金

    1,000円
    ※入山志納金は別途です。

仏像・仏具づくり

仏像・仏具づくり

■山伏体験
修験道の総本山三井寺ならではの長等山修験を山伏の装束で体験ください。山伏の心得、装束の着方など修験道について僧侶が分かり易く指導します。


※料金・ご利用条件などに変更がある場合がございます。
詳細はお問合せください。

  • 人数

    5~15名

  • 所要時間

    約6時間(長等山入峰は約3時間)

  • 料金・御奉納金

    10,000円(衣装・昼食・保険代含む)

  • 修験道・山伏
  • 朝のお勤め
  • 坐禅
  • 写経・書道
  • 仏像・仏具づくり

修験道・山伏

修験道・山伏

修験道の総本山三井寺ならではの長等山修験を山伏の装束で体験ください。山伏の心得、装束の着方など修験道について僧侶が分かり易く指導します。

修験道の修行場としては、大峰山をはじめ全国には多くの霊山がありますが、三井寺のある「長等山」は、平安時代に三井寺の長吏をつとめた高僧・行尊大僧正(1055~1135年)によって三井修験の霊場とされました。
行尊といえば、百人一首の「もろともにあはれと思へ山桜花よりほかにしる人もなし」の作者として知られていますが、とくに熊野や大峰の山中で厳しい修行を積んだ修験道の行者でもありました。

  • 所要時間

    約6時間(長等山入峰は約3時間)

  • 募集人数

    5名~15名

  • 1日の流れ

    10:00 集合/座学
    11:00 着替え
    11:30 入山
    12:30 休憩・昼食
    15:00 下山・着替え
    15:30 授与式
    16:00 解散

  • ご準備いただくもの

    ・白い地下足袋(なければ山歩きに適した靴)
    ・白衣(なければ白い肌着。※長袖が良)
    ・タオル(2,3枚)
    ・飲み物
    ・念数(一般のものでも構いませんが、ご希望の方には修験道専用の「最多角念数(いらたかねんじゅ)」をご購入いただけます
    ・着替え
    など

  • ご案内

    ・和空 三井寺宿泊者様は2名様より参加可
    ・日本語以外の言語での対応はしておりません。

朝のお勤め

朝のお勤め

歴史ある朝のお勤めに参加し、心健やかな一日をお過ごしください。

毎朝、観音堂にてどなたでもご参加いただける勤行を行います。
参加希望の方は、AM8時までに観音堂にお越しください。

  • 所要時間

    約20分~30分程度

  • ご案内

    日本語以外の言語での対応はしておりません。

坐禅

坐禅

西国三十三所観音霊場、第十四番札所の観音堂客殿での座禅(止観)体験。心がまえ・作法を分かり易く指導します。

座禅といえば禅宗と思っておられる方も多いのではないでしょうか。ところが、禅の起源は天台宗にあります。中国天台山(淅江省)において天台宗を開かれた天台大師智顗(538~597年)の『小止観』や『摩訶止観』といった著述は、座禅の作法を具体的に論じた仏教史上初めて集成された瞑想修行論の古典的名著として知られています。ことに『小止観』は禅の作法書として、今日に至るまでこれ以上の指導書はないといわれるほど宗派を越えて大きな影響を及ぼしました。そこから天台宗では、座禅のことを「止観」とも呼び、たいせつな修行法の一つとして重視しています。
三井寺の座禅(止観)は、天台の『小止観』に依拠していますが、とくに当山では、三井寺の祖師・智証大師円珍(814~891年)のお姿そのままに同じ姿勢で座るよう教えられています。当山には国宝に指定された智証大師像(御骨大師像と中尊大師像の2躰)が秘仏として廟所にまつられています。ことに御骨大師像は、寺伝によると智証大師の晩年から制作がはじめられ、大師の遺言に従って遺骨が像内に納められています。以来、三井寺では、このお像が智証大師のご生前のお姿そのままであると伝承し、座禅(止観)をするときも智証大師のお姿にならって座っています。

  • 所要時間

    約45分~60分

  • 募集人数

    5名~100名(100名以上は入れ替えにて対応可)

  • ご案内

    ・宿坊「和空 三井寺」の宿泊者は2名より参加可
    ・日本語以外の言語での対応はしておりません。

写経・書道

写経・書道

写経に打ち込むことで日常の雑念から解放され、すがすがしい時間をお過ごしください。僧侶が心がまえ・作法を分かり易く指導します。

仏典を書写する写経は、日本では6世紀に仏教が伝来してから盛んに行われてきました。本来は経文を広く世に伝えることが目的でしたが、法華経などに写経の功徳を説いていることから世の中の繁栄や平和、自己の諸願成就を祈願したり、祖先の冥福を祈るなど様々な目的で写経が行われるようになりました。
どうか雑念を払い、心安らかに心身を鎮めて一字一字、一筆一筆に願いをこめて写経や写仏に取り組んでください。心をこめて浄書すれば、自分の心の中にある慈悲の心、優しさや思いやりの心をあらためて思い出し、より良き自分に出会える豊かな時間をもつことができるでしょう。

  • 所要時間

    約60分~

  • 募集人数

    1名~50名

  • ご案内

    日本語以外の言語での対応はしておりません。

仏像・仏具づくり

仏像・仏具づくり

京都の老舗 小野珠数店の職人が指導します。もっとも快適な長さのビーズブレスレット(木製)を参拝の記念に作成ください。

ビーズブレスレット(腕輪念珠)の制作体験を通じて仏教のことを身近に感じてもらいたい。このことを教えていただいたのは曹洞宗の方からでした。曹洞宗総合研究センターでは、東日本大震災に際し「被災地支援のための絵本・ビーズブレスレットを用いた傾聴プロジェクト」という活動を熱心に展開されました。このプロジェクトは、被災された方、かけがえのない方を亡くされた方々の悲しみや苦しみ、容易に他人には話しがたい心境を語っていただく。それもただ聞くのでなく、ていねいに耳を傾け、話し手の伝えたいことを共感して聴き取る「傾聴」は、大きな力を発揮したといいます。
ビーズブレスレットの制作は、被災者の方が話し出しやすいように、そのきっかけとなるようはじめられました。ビーズブレスレットという言葉も、この活動を通じて初めて考えられたもので、幼い子供たちから大人まで楽しく一緒にビーズブレスレットを作りながら会話を通じて互いの心が通じ合いはじめる。本体験もただ単に制作するだけでなく、一緒に様々な話しをしながら、心の洗濯をしていただければと考えています。
仏教の世界では、念珠は仏さまと心を通い合わせる大切な法具で、持っているだけでも厄災から身を守り、心の安らぎが得られるといわれています。心を込めて制作された数珠は、体験で得られたお気持ちとともに持ち帰っていただき、日常生活のなかで身につけて生かしてください。

  • 所要時間

    約30~45分程度

  • 募集人数

    10名~50名

  • ご案内

    日本語以外の言語での対応はしておりません。