東京近郊の4宗派本山でお寺のことが一気に分かる『京浜四大本山巡り』

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日本のお寺には、本山と呼ばれる各宗派の中心的な寺院があります。ということで、唐突に各宗派の本山に私がどのくらいお参りしているかを数えてみました。

日本の伝統仏教宗派13派の本山はWikipediaの大本山寺院一覧で数えると、全部で96ヶ寺あるようです。

このうち、私がお参りしたことがあるお寺は63ヶ寺。本山お参り率65.6%ですね。ある程度関東・関西に固まっているとはいえ、東北から九州まであることを考えるとなかなかの達成率です。ただし、コンプリートを目指すとしたら、ここからは行くのが大変な地域ばかり残ってますが。

そんな本山の2/3に足を運んだ私ですが、お寺巡りビギナーは本山巡りから始めるのも面白いと思います。なんといっても、でかいですし。お坊さんも大勢いますし。様々な歴史が残っていたり、文化財がたくさんあったり、特別なイベントもよく行われています。

そして宗派をまたいで回ってみると、それぞれの違いが見えてきます。やっぱり各宗派の中心的なお寺だけあって、どこも自分の宗派の教えを分かりやすく説明されているんですよね。

そんなわけで、東急電鉄さんの面白いツアー企画「京浜四大本山巡り」を紹介させて頂きます。

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京浜四大本山とは、以下のお寺です。

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このお寺を日帰りバスツアーで巡るプランで、それぞれ境内を僧侶に案内して頂けます。宗派も浄土系、密教、禅宗、法華経と、バランスよく揃っていますので、一日でお寺のことが一気に分かりそうです。

ということで、各お寺の魅力を私なりに紹介すると

 

四大本山の魅力紹介

増上寺

増上寺は徳川将軍家の菩提寺であり、境内の奥に将軍の墓所が残っています。眠っているのは、二代秀忠、六代家宣、七代家継、九代家重、十二代家慶、十四代家茂の6人。そしてその正室や側室、将軍の子女などです。

なんで、将軍全員がいないかと言えば、初代家康と三大家光は日光へ、最後の将軍・十五代慶喜は谷中霊園へ。そしてその他の将軍は上野・寛永寺へ。

この辺の歴史は語りだせば長いですが、いろいろあったわけです。ツアーではきっとそんなことも、教えてくれるかもしれません。

他には大門から三門は煩悩の数を現し、約108間(約200メートル)あったり、三門から大殿は阿弥陀如来の四十八願を現して約48間(約90メートル)あったり。参道から大殿前に至る階段は阿弥陀如来の第18願(本願)にちなんで18段となっていたり、大殿へと登る階段は25菩薩に由来して25段となっていたり。

歩きながら数を数えると、仏さまの教えにつながります。

東京では最も有名なお寺のひとつでもあり、一度は行かれたことがある方も多いのではないでしょうか。とは言え、案内を聞きながら境内を歩くと、見過ごしていたものがいろいろ発見できるのも魅力です。

池上本門寺

池上本門寺は日蓮宗を開いた日蓮聖人が、亡くなる前に最後に過ごした地に建つお寺。池上駅から歩いて10分程度と人によってはまったく立ち寄らないエリアのため、お参りしたことがない方も多いかもしれません。

しかし実際に行ってみると、これがすんごく大きなお寺です。丁寧に回ればそれだけで一日かかります。五重塔や多宝塔、力道山のお墓などが見どころでしょうか。

そしてこのツアーでは、昼食は松濤園 『櫻』という池上本門寺のレストランで頂きます。ここは江戸時代の名庭園家・小堀遠州が作った日本庭園の前にあり、西郷隆盛と勝海舟が会見した舞台としても知られます。

私も頂いたことがありますが、ネオ精進スタイルを掲げたレストランで、優しい味わいでしたよ。この地で日蓮聖人をお迎えした池上宗仲公がおもてなしに用いた「ひきずり豆腐」も出て、歴史も感じる食事でした。

川崎大師平間寺

真言宗智山派の大本山。厄除けのお大師さまとして信仰され、初詣ランキングでは、毎年明治神宮や成田山新勝寺に次ぎ、毎年3位をキープしているお寺です。

東京の顔と言っても良さそうな浅草寺より、人がたくさん来てるんですから、すげぇ。

ちなみにこのお寺にこんなにたくさんの人が来るようになったのは、十一代将軍・徳川家斉のお参りがきっかけです。前厄であった家斉が参詣する直前に、三十四世山主の隆円上人が急死します。これが将軍の厄を身代わりに引き受けたと江戸で評判となり、厄除け信仰が一気に広まりました。

ちなみに初詣ランキング2位の成田山も、江戸歌舞伎の初代市川團十郎が成田不動を演じたことがきっかけです。

江戸時代の出来事が、今の初詣ランキングにも影響しているというのは驚きですね。

總持寺

曹洞宗の本山・總持寺の魅力は廊下です。

は? なんだと思われるかもしれませんが、百閒廊下は必見です。ここは修行しているお坊さん達が毎日雑巾がけしていて、光の加減によっては鏡みたいに映るくらい、ピカピカに光っているんですよ。

そしてツアーではこちらで、坐禅も体験させて頂けます。私も何度か總持寺で坐禅したことがありますが、やはりたくさんのお坊さんが修行しているお寺だからか、ぴしっと身が引き締まりましたよ。

それと売店に胡麻豆腐とか、お寺が監修した精進そばやうどんなんかもあって、何気に面白いものがたくさんです。

ツアー詳細

東急バナー600

京浜四大本山巡り

今回のツアー、専用御朱印帳も頂けるとのこと。4つのお寺を巡って御朱印を頂き、一日で満願出来る巡礼コースになっています。

【日程】
・3月11日(金)
・3月22日(火)
・3月26日(土)

3回とも同じコースです。

【集合】
二子玉川ライズ リボンストリート通り 7:50
渋谷 セルリアンタワー東急ホテル前  8:50

【参加料金】
8980円(税込)

お申込み・お問合せはお近くのテコプラザへ → 店舗一覧はこちら

本文:宿坊研究会より

ABOUTこの記事をかいた人

堀内克彦

寺社旅研究家・宿坊研究会代表。 「人生を変える寺社巡り」がテーマの寺社 旅研究家。各地で寺社活性化・地域活 性化の講演を実施し、寺院コンサルタント としても活動中。著書に『宿坊に泊まる(』小 学館文庫)など多数。