心静かに経文と向き合う『写経』体験

IMG_7430 1

写経とは?

写経とは、仏様の教えであるお経を書き写すこと。その起源は7世紀と言われ、印刷技術が発達いない当時に仏法を広めるための重要な任務として、国をあげて取り組まれてきました。また、読経と同様の功徳があるとして、現在まで1300年以上もの間、写経は行われてきました。
一般的には276文字の般若心経か十句観音経と呼ばれる10個の言葉からなる短いお経を書き写します。

写経の効果

修行の一環として行われてきた写経ですが、最近では脳の活性化され、認知症予防などにも効果があると医学的にも証明され、実は心とからだにいいこと尽くめだということがわかっています。

・字が上手になる
・姿勢がよくなる
・集中力・忍耐力が高まる
・心身がリラックスする

このようにさまざまな効果が期待できる写経は、パソコンやスマホなどのデジタル機器の浸透で自分の手で文字を書く機会が激減している昨今、忙しい毎日をおくる現代人に“心のケア”としておすすめです。

写経の作法

163f99b049d49f4240833f4c8250c5de_s
IMG_7455 1
IMG_7583 1

1・準備をする

必要な道具は、お手本と写経用紙、書写用具(すずり、墨、小筆、文鎮、下敷き)。
最近では、より簡単に写経を体験できるように文字をなぞるタイプの写経用紙や筆ペンを用意しているところもあります。
机に向かう前には、手を洗い、口をすすぎ、身支度を整えることも大切な準備です。忘れずに!

2・文字を書き写す

合掌してお経を心の中で唱えたら、静かに筆をとり、表題から書き始めます。
写経は習字ではないので、字の上手さよりも丁寧さが大切。一文字書き写すごとに三回礼拝するという意味の「一字三礼」という作法があるほど!
本文を書き終えたら、最後に日付、自分の名前とお願い事を書きましょう。

3・片づけ

最後に合掌し、再びお経を読んで体験終了です。写経に使用した道具は、次の人が気持ちよく使えるようにもとの状態に片付けます。

デジタル写経

個々人の思いにより広く行われるようになった写経。最近では、各寺院のウエブサイトから経文(お手本)がダウンロードできたり、経文をキーボードで打ち込む、タイピング写経(!)まで登場し、気軽に日常にも取り入れることができます。

参考サイト:真言宗豊山派金剛院 /大本山巨福山 建長寺 タイピング写経 

写経を体験しよう

とは言え、やはり筆でひと文字ずつ丁寧に字を書くことが醍醐味の写経。いつの間にか無心になって字を書いていた、そんな感覚をぜひ体験してほしいもの。日常ではゆっくり文字を書く時間を確保することは難しいと思いますので、ぜひ宿坊に泊まって時間を気にせずゆっくりと取り組んでみてはいかがでしょうか。

▼▼▼ 宿坊に泊まって写経を体験しよう ▼▼▼

モデル:﨑山眞羽

ABOUTこの記事をかいた人

和空編集部

伝統文化の体験や宿坊を中心とした旅の情報が集約する宿坊ポータルサイト「和空」編集部です。宿坊を日本の歴史や伝統文化が凝縮された“和の空間”として捉え、和空(わくう)と命名しました。ひとりでも多くの方に、宿坊を訪れていただけますように。